海生生物付着防止装置

熱交換器や海水配管など、冷却水として海水を使用する機器内に海生生物が付着すると、海水ラインが閉塞して熱交換効率が低下し、ユニットを停止させるおそれがあります。当社では、海水を電解して次亜塩素酸を発生させるインライン型海水電解装置のほか、チタンシート表面から微弱な電流を流し、貝類やフジツボなどの海生生物の忌避作用により付着を防止する装置を用意しています。海生生物付着防止技術は、ユニットの運転を安定させることに加え、清掃時間の短縮や廃棄物処理量の軽減が期待できます。

シェルフリーパック、ディスク

電極を海水ラインに直接設置して海水を電気分解し、次亜塩素酸を発生させ海生生物付着防止を図ります。シェルフリーパックは単極式で、呼び径100Aから400A程度の比較的小口径配管に実績があります。また、シェルフリーディスクは複極式で、呼び径500A以上の海水配管が対象。単極式と比べ、発生させる次亜塩素酸の効率が良いため電源装置の容量を小さくでき、安価・大量に設置可能です。

KIHIパネル

生物が忌避することから名付けられたKIHIパネルは、触媒をコーティングしたチタンシート表面から微弱な電流を流し、チタンシート表面への有機物の付着・バクテリアの繁殖を抑制します。取水路やポンプ室の壁面に採用された実績があります。

KIHIパネル 防汚効果
KIHIパネル 適用例